ダンデライオン
「まあ、麻子には朔太郎くんがいるから無理か」

戸惑っている私に、お父さんはワハハと笑った。

そうよ…。

そうだ…。

そうだった!

私には朔太郎がいたんだった!

状況とシチュエーションに流されそうになってしまった数分前の自分を殴ってやりたい!

「当たり前よ、お父さん」

私は笑っているお父さんに言った。

「忍兄ちゃんは幼なじみなんだから!」

そう言った後、忍兄ちゃんに視線を向けた。

忍兄ちゃんは私を見つめていた。
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