ダンデライオン
夕飯の後片づけをしている私に、
「いやー、美味かった」
と、忍兄ちゃんが言った。

「麻子、ありがとう。

残ったなすは大切に調理させてもらうね」
と、朔太郎が言った。

2人にそう言われたら、私も作り甲斐があったなと思った。

何より、朔太郎から喜びの言葉も聞けたし。

「朔太郎、改めてだけどお誕生日おめでとう」

私は片づけを終えたテーブルのうえにケーキを置いた。

「ありがとう」

朔太郎は笑いながら答えた。

「えっ、俺にはないの?」

そう言った忍兄ちゃんに、
「ない」

私はすぐに答えた。

「ソッコーかよ…」

忍兄ちゃんは嘆くように言った。
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