ダンデライオン
ソッコー以前も何も、何が悲しくてこの状況なのよ。

本当なら朔太郎と一緒に彼の誕生日をお祝いするはずが、忍兄ちゃんがプラスでついてきてしまった。

こんなはずじゃなかったのにな…。

心の中で呟いた後、ケーキに包丁を入れようとしたら、
「そう言えば今日は七夕だったね」

忍兄ちゃんが思い出したと言うように言った。

「えっ…ああ、そうでしたね」

朔太郎は首を縦に振ってうなずいた。

今から何の話をするって言うのよ。

そう思った私に、
「1人の織姫と2人の彦星、だね」

忍兄ちゃんが言った。
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