ダンデライオン
「えっ?」

「はい?」

私と朔太郎の声がそろった。

織姫と彦星――七夕と言えばその2人な訳ですけど…と言うよりも、その2人が登場しますけど。

「アサちゃんはどちらの彦星を選ぶのかなって思って」

ニヤリと笑いながら言った忍兄ちゃんに、
「選ぶも何も、私は朔太郎のことしか考えていないわ」

私は言い返した。

「と言うか、変なこと言わないでよ。

朔太郎、ごめんね」

忍兄ちゃんの代わりに謝った私に、
「いいよ、気にしていないから」

朔太郎は答えた。

私は忍兄ちゃんをにらんだ。
< 129 / 360 >

この作品をシェア

pagetop