雪恋~幼なじみとのクリスマス~
「どうしたの?」

「拓海のこと、何も気にならないの?」

なに言ってるのよ。
そんなことない…。

っていうのは嘘だけど、
聞きたくないことだってあるの。

多分あの子のところにいる。
そんなこと、確かめたくない。


「次の授業、さぼれる?」

「うん。大丈夫。」

「じゃ、来て。」


空き教室。
拓海の友達で、前はよく話しかけてくれたけど、今は喋ってないから変に緊張してきた。


「拓海、どこにいると思う?」

「どこって…」

自分で言わなきゃいけないの?
違うこと、言おうかな。


「分かってるはずだよ。雪美ちゃんの友達がどういう子なのかって。」

「そうだね。奈央ちゃんでしょ?」

「そうだよ。」


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