センチメンタル・スウィングス
「いずみさ・・・」
「決まりだな。じゃ、そーいうことで。沢村さん」
「・・・は」
「俺の女に必要以上に構うのは、もうやめてくださいね」

と言った和泉さんの声は、すごく爽やかで。
そして沢村さんを呼んだ彼は、ご機嫌な笑顔を、沢村さんに向けている。
のはここまでで・・・。

「実は俺、短気で独占欲強いから。今度はマジ切れする」

うわ!こ・・・この人、怖い。

今まで見聞きしたことがないくらい、和泉さんの声と顔は、効き過ぎというくらいに、ドスが効いていた。
私より離れている沢村さんが、その雰囲気に圧倒されて、怯むほどに。

和泉さんをなだめるように、優しくギュッとしがみついた私に「今から俺んちに来い」と、彼が言った。

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