喫茶の謎解き意地悪紳士2


「……いくら?」

「うーん。ざっと、10万?」

「そんな大金っ……!!持ってるわけないよ!」

すると、光の声色が変わる。

低く、恐ろしい声。

「なんだよ。お前の親、金持ちだろ。親から借りれるだろ!!」

「そんなこと言っても……」

親には縁を切られてる。

お金なんて……。

「分かった。舞は俺のこと嫌いなわけだろ?だから、金を借さないんだ」

「違うっ!!……わかったよ。何とかするから。」

「明後日までに、頼むよ」

電話を切ると、舞はその場に崩れ落ちた。


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