喫茶の謎解き意地悪紳士2


友達でも殺人犯を野放しにはできないし、

友達の人生を背負う覚悟も詩音にはない。

「……信じてよっ。私、舞を殺してなんかないよね?」

その葵の涙に濡れた瞳に見つめられ、突き放すなんてことできなかった。

「う、うん……。葵は、殺してなんていません。」

「それは本当か?詩音ちゃん」

「……はい」

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