喫茶の謎解き意地悪紳士2


パタン、とドアが閉まり、部屋には叶亜と詩音の二人だけになる。

叶亜は「これでいいだろ?」と、部屋の中を動き回りながら、話を促した。

「で?どういうことなんだ。なぜ、嘘ついた?」

「……実は」

詩音は今朝のことを詳しく叶亜に話した。

叶亜は質問もしなければ、相づちもうたない。

ただ、部屋の中をじっくりみているだけ。

ほんとに聞いてるのか、と疑いたくなるくらいだ。

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