らぶ・すいっち
「そうなのよ。基本、順平のクラスは若いお嬢さんを入れてはいないの。あんまり騒がれたら教室にならないから。え? 貴女は別よ。初めてこのクッキングスクールに来たときに順平と喧嘩なさったでしょ? だから大丈夫かと思って」
にこやかにそうほほ笑まれてしまったら、もう何も言えなくなってしまった。
確かにこのクッキングスクールの門戸を叩きに来たときに、順平先生と喧嘩をしたのは記憶に新しい。
そのときの順平先生の態度を思い出し、再びはらわたが煮えくりかえりそうになる。