ハンバーガーと私とガールズラブ
 穂波ちゃんは怪しい。


 怪しいけど、もし、荒井のことも、弟のことも、なにも関与してなかったら、私は……


「高田?」


「わ、私、とんでもないことを……」


「姉ちゃん、来てたのかよ」


 弟が病室に帰ってきた。


「姉ちゃん、どうした?」


「ね、ねぇ、私、どうしたらいいの? 何を信じたら良いの?」


「は?」


 弟が固まっている。


 荒井は、何か遠い眼をしてこっちを見ていない。


「私、穂波ちゃんと、もう一回、ちゃんと話をしないと……」


 私は病室を出た。
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