ハンバーガーと私とガールズラブ
穂波ちゃん。
穂波ちゃん!
私は病院を出て、それから走り回った。
私は穂波ちゃんの家を知らない。
電話番号も、メールアドレスも知らない。
あんなに、私の行く先々に現れたのに、今はもう、どこに行っても会える気がしない。
駅前まで走り、それから私がいつも行くハンバーガーショップに入った。
ここにもいない。
と、その時、「キー子じゃん」と私を呼ぶ声がして、私は振り向いた。
誰じゃい!
……
アイリだった。
私がいたバンドの、ギターの。
アイリは、まるで、私が来るのを待っていたかのように、入り口にいちばん近いカウンターの席で、フライドポテトを咥えて私を見ていて。
雰囲気が怖い。
いらっしゃいませと言いかけた店員さんがひきつったスマイルで固まってる。
穂波ちゃん!
私は病院を出て、それから走り回った。
私は穂波ちゃんの家を知らない。
電話番号も、メールアドレスも知らない。
あんなに、私の行く先々に現れたのに、今はもう、どこに行っても会える気がしない。
駅前まで走り、それから私がいつも行くハンバーガーショップに入った。
ここにもいない。
と、その時、「キー子じゃん」と私を呼ぶ声がして、私は振り向いた。
誰じゃい!
……
アイリだった。
私がいたバンドの、ギターの。
アイリは、まるで、私が来るのを待っていたかのように、入り口にいちばん近いカウンターの席で、フライドポテトを咥えて私を見ていて。
雰囲気が怖い。
いらっしゃいませと言いかけた店員さんがひきつったスマイルで固まってる。