ハンバーガーと私とガールズラブ
 急いで着替えて体育館に到着すると、すでに皆集まっていた。


 まさにギリギリセーフ!


 点呼が始まり、一人ずつ名前が呼ばれていく。


 準備体操。


 案の定、授業は跳び箱で、跳び箱が苦手な私は頑張って跳んでは見たものの、4段の跳び箱がどうしても飛べない。


 3段目は何とか飛べるのだけれど、4段目はお尻が乗ってしまう。


 私が失敗するたびに、クスクス笑われているのが分かる。


 誰が笑ってるかなんて分からないけど。


 みんな、私のお尻を笑ってるんだと思う。


 なんと言うか、下半身がデブなんだよ、私。


 ウエストと比べて見たら、どう見てもお尻でかい。


 足も太い気がして、見てると泣きたくなる。


 そもそも運動、苦手。


 痩せるはずも無い。


 50メートル走るのに11秒もかかるし、体も硬い。


 クスクス笑われていると、また泣きたくなってくる。


 穂波ちゃんに会いたいな、なんて思ってしまう自分がいる。


 ……いや、全然思わない!


 私は正常な女の子です。


 そんな、恋する女の子が好きな人に対して思うようなこと。


 私は普通の女の子のはずなので、思うわけが無い。
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