ハンバーガーと私とガールズラブ
「あ、あの、先輩、わかりました。先輩にも会えましたし、無理に行くことも無いと思うので……」


 私は手の力を緩める。


「穂波ちゃん。」


 私は穂波ちゃんの腕を引いて、体育館の裏へ歩いた。


「せ、先輩? どうしたんですか?」


 穂波ちゃんは最初は体を強張らせていたが、特に抵抗するつもりは無いらしい。


 ああ、鞄が重い。


 やっぱり置いてくれば良かった。


 日陰。


 体育館は、バスケ部が練習してるみたいで、あんまり人がいないわけでもなかったけれど、裏となれば、やっぱり人はいない。


 ここで手紙をもらったのが、ほんの何日か前なのに、すんごい昔に思える。
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