クローバーの約束。
「花火しよう」
「うん♪」
笑う湊くんの顔が少しだけ
何かあるような微笑みに変わるのを見逃さなかった
「冬織はみつばと2人で花火したいんじゃない?綺麗な綺麗なみつばと!」
うわ、聞いてたのか
そしてこれはなんの嫌がらせだろうか…
「いや、俺は別に一人でいい」
「みつばが綺麗なのは俺が一番知ってるからさ
そんなこと言わなくていいよ」
「はぁ…嫉妬か?」
嫉妬?!
なにそれ可愛い…
冬織くんにクスッと笑われ、湊くんは少しだけ焦る
「べ、別にそんなんじゃねーよーだ!」
「ばればれ
ってか人の話聞いてんじゃねーよ」
「聞いたんじゃないし!聞こえたんだし!」
バカみたいなことをいう湊くんを置いて
一人で黙々と花火をし出した冬織くんに
アッカンベーをする湊くん
子供かっ
「嫉妬したの?」
「してない!
そんなことより線香花火しよー!」
焦った様子の湊くんは
そそくさと線香花火を持ち出してきた
んま、いいけどね