彼女と彼岸花

「ないー。ないー。あれー?」

「お前さっきから何してんだ?帰るぞー。」

「佐野さん…私、財布忘れちゃったみたいです…」

「は??まじで?」

「はい、そして定期に帰り分のお金が入ってないのですよ。」

「お前ここまでの定期買ってないの?」

「○○駅から自分の駅までの定期は元々あるんですけど…まだここまでの定期買ってないのです。」

しょぼーんな気分の私は途方に暮れていた。
鞄なんて変えるもんじゃないな。

んー。どうしよう。この近くで誰かいたかな?

なんて考えていると手を掴まれた

「ほら、貸してやるから帰るぞー」

手のひらには500円玉が1枚乗っていた。

「いいんですか?」

「おう、そのかわり明日ジュースおごれよ」

「ありがとうございます!」

佐野さんが神様に見えた瞬間でした。笑

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