恋の治療は腕の中で
悠文が扉をゆっくりと開けると何やら沢山のコードやチューブに繋がれた医院長の姿が見えた。

ピコンピコン♪

まるでその機械で医院長は生かされてるみたいで、見てるのが辛くなる。

「ほらっ、ここに座れよ。」


悠文は何処からかパイプ椅子を持ってきてくれた。

「ありがとう。」

「こんなに沢山のコードで繋がれてるから心配なんだろ?」


「うん。本当に医院長大丈夫なのかな?」


「これは、医院長がちゃんと生きてるって分かる為の機械なんだ。だからこれが動いて音がしてるってことは大丈夫ってことなんだ。」


そうなんだ。

お医者さんの大丈夫より悠文の大丈夫の方が何倍も安心する。



「う、うーん。」

「い、医院長!」

悠文は、ナースコールで医院長の意識が戻ったことを知らせた。


暫くすると先生と看護師さんがやってきて私達は一旦外で待たされた。
< 128 / 163 >

この作品をシェア

pagetop