恋の治療は腕の中で
マンションまでの帰りのクルマで悠文はずっと私の事を気遣ってくれていた。

次の日カテーテルの検査の結果を聞きに悠文と私は昼休みに病院へ行った。




「えー、カテーテル検査の結果ですが、私はやはりバイパス手術をお勧めします。」


「海老名とは話しをしたんですか?」


「えー、検査結果をお伝えしてバイパス
手術をお勧めしたら藤堂先生とそちらの望月さんでしたよね?と付き添いの狭山さんと決めたいとおっしゃってました。」


「そうですか。

分かりました。海老名と話してみます。」


「それと、他の場所も徐々に検査をしていって全てがクリアーになってからバイパス手術はするようになります。」



先生の話しを聞き終えて私達は医院長に会う前にロビーで話しをしていた。

「悠文はどう思う?」


「うーん。そうだな。決めるのはやっぱり医院長だと思う。でも医院長がアドバイスが欲しいって言うんなら俺はバイパス手術を勧めるな。」

「なんで?」

「今時のバイパス手術は技術が物凄い進歩してて、そんなに大がかりな手術じゃないんだ。」

「えっ、そうなの?

私はてっきり心臓止めて何十分かの間にやらなきゃいけないとかそういうのかと思ってた。」


「あー、それはテレビの話しな。
医院長のは、それほど重篤な状態でもないからまず問題無いと思う。」


やっぱり悠文がいてくれて良かった。
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