恋の治療は腕の中で
火曜日仕事が終わると二人を連れて銀座線の青山一丁目で降りた。


二人は不思議そうに私の後をついてくると、改札口に藤堂先生がいることに驚いていた。


「お疲れ様です。なんで藤堂先生がいらっしゃるんですか?」

心奈が不思議そうに彼をみた。


「そのことは私が話すね。とりあえず一緒に来て。」


何か言いたげな心奈に私はそう言って歩き始めた。

歩くこと5分。マンションに着いた。

エントランスに入ると

「おかえりなさいませ。藤堂様、望月様。」

桐谷さんが声をかけてくれる。

「ただいま。」

「今日はお客様もご一緒なんですね。」


「あぁ、同僚なんだ。

あとでケータリングの人がくるからよろしく。」


「かしこまりました。」

二人は呆気にとられながら私達の後をついてきた。


エレベーターで最上階に着き扉が開くと目の前に玄関がある。


「えっ?もしかしてこのフロアーってこの部屋だけなんですか?」


「あぁ。」


鍵を開けて

「どうぞ。入って。」


悠文は二人を中に入れた。


「お邪魔します。」


「なに?この広いリビング!」

心奈は少し興奮気味にリビングから窓目掛けて小走りした。

「うわー、見てください瑞季さん。夜景が綺麗ですよ。


あっ、すみません。勝手に。」


「いや、別に構わないよ。適当にくつろいでくれ。俺達は、着替えてくるから。」


私達は二人を残して寝室に入っていった。


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