恋の治療は腕の中で
今日も悠文は用事があると言って出掛けていった。

きっと麗香さんの所かな?
あーぁ、早いこと住むとこ探さなきゃ。

分かってるのになかなか探す気になれないのは、何処かで悠文が麗香さんではなく私を選んでくれるんじゃないかって期待してるから、そんなこと無いのに。


そんなことを考えていたら瑞季から電話が入った。


(紗和。 今日暇?)


(あっうん。特に予定はないけど。)

本当は不動産屋にいかなきゃいけないんだけど。


(昨日のこともし紗和が嫌じゃなきゃ話し て欲しいんだ。
昨日の紗和ちょっと変だったし。親友としてはほっとけなくって。)


( 瑞季。

ありがとう。うん。話したい。自分ではもうどうしていいか分かんないんだ。)

私達は、マンションから近い喫茶店で待ち合わせをした。
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