3日限りのルームシェア
全く考えが小学生だった。
でも・・・仕方がないと言えば仕方がない。
経験がないからだ。
今まで自分から告白などした事がない。
もっぱら告白される方で、告白する事もなかった。

だが今回は違う。
完全なる片思いだ。
しかも脈なしで小学生並アピール方法で完全に残念な結果となった。
そして気がつくと知香は高校3年生になっており
梓と遊ぶ機会も徐々に減っていった。
結局樹のおバカなアピールはただの遊び好きの男というレッテルを貼られて
はい!おしまい・・だったのだ。


だが樹は知香を諦めたくなかったし、諦める事もできなかった。
そりゃそうだ。樹の初恋なのだから・・・・

最後に会ったのは4年前・・・梓の結婚式だった。
久しぶりに会った知香は凄く綺麗になっていた。
ほとんど制服姿しか見た事がなかったが
結婚式での彼女は
身体にフィットしたエレガントなワンピースで樹の前に現れたのだ。
そんな知香をみて樹の胸は高鳴った。
もうあの時の高校生ではない。
梓も結婚した。心おきなく口説ける。
そう思ったのだが・・・・思いだした・・・・口説けなかったんだ。
樹は知香に声をかけるのを思いとどまった。
この結婚式の1週間後には海外赴任のため日本を発つからだ。

今口説いたところでどうにかなるとはとても思えなかった。
結局樹は知香を目で追うことしかできなかった。
そして樹は結婚式の後、今までの知香への思いを梓に全て話すと決めた。
< 19 / 96 >

この作品をシェア

pagetop