3日限りのルームシェア
今まで付き合った男の人にもした事のない事をやっていることに
知香本人が一番驚いていた。
だめだめやっぱり私おかしいよ・・・
我に帰り手を離そうとしたその時だった。
知香の手を眠ってたはずの樹が掴んでいた。
「あっ!」
知香と樹の目がばっちり合う。
「・・・・俺が寝ている間に触るなんて・・・反則だよ」
知香の顔が一気に赤くなる。
「い・・いえ違うんです。映画が終わったのに樹さん寝てるから
起こそうとしたんです。」
無理やりこじつけたようないい訳。
でもここで触りたかったからなんて言ったら
変態かと思われる。
「・・・・・・・」
「ちゃ・・ちゃんと起きてくれたんならいいです。
こんなところで寝られて風邪でもひいたら梓にも怒られますしね。
じゃぁ。私は眠れそうなのでもう寝ます。樹さんも布団で寝てくださいね!」
知香は立ち上がると自分の部屋の方へと歩き出した。
そして一旦止まると後ろを向いたまま
「おやすみなさい」といって自分の部屋に入ってった。
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