3日限りのルームシェア
なにが、だってさだ・・・
その言葉は知香にも聞こえていたようで
何となくだが知香の顔がほんのりと赤くなっているように見えた。


「ごちそうさまでした。」
「また来てね。」
樹は雪音と知香の会話を少し離れた所で
複雑な様子で見ていた。
すると誰かが肩を叩いた。
「おい・・樹」
慶太だった。
「今日はありがとな・・」
「いや、帰国したばかりなのに来てくれてありがとう。
それよりお前、もっと自分に自信もてや。」
「・・・慶太?」
「俺の勘だけどな・・・知香ちゃんが言ってた気になる人がいるような・・
いないようなっていうのは多分、お前の事だ」
何となくだが樹もそう思った様だった。
「・・・だろうな・・」
「って事は・・どっちに転がるかは・・・お前次第なんじゃねえの?」
「・・・・・」
「がんばれ」
慶太は樹の肩をポンと叩くと店に入っていった。
俺次第か・・・・そう思いながら前にいる2人を見てると
何やらいろいろと話しこんでいるように見えた。
知香は時折、驚いたり、顔を赤くさせたりしながらも
雪音との会話を楽しんでいた。
俺の頑張り次第か・・・・
樹は女子トークが終わるまで車にもたれながら
空をみあげた。
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