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知香の思い

「ずっと・・・ずっと好きだった」
その言葉に知香の心臓は弾けるのではないかと思うくらい
ドキドキしていた。
まさかそんな昔から自分の事を思っていただなんて思わなかったからだ。
「あの頃・・・君はまだ高校生でしかも梓の友達だったから、言いだせなかったんだよ。
せっかくできた梓の友達だったし・・・・」
樹はあの頃の事を思い出していた。
「なかなか気持ちを伝えられないでいる間に君は
3年生になって、遊びに来る回数も徐々に減って・・・
気がついた時には君は高校卒業・・・そして進学・・・
実際、何度も諦めようとしたんだ、君とメルアド交換した訳でもなかったし
君にとって俺は梓の兄ってだけで、それ以上でもそれ以下でもなかった。
だから、きれいさっぱり諦めて他の女性と・・と思って、
付き合ってみたけどだめだったんだ。・・・どうしても・・・・」
樹は深く溜息をつくと手で顔を覆った。
「樹さん・・・」
「最後に会ったのは4年前の梓の結婚式・・・憶えてる?」
「はい」
知香ははっきりと憶えていた。
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