3日限りのルームシェア
「すごく・・人見知りで最初は挨拶程度だったよね」
「イケメン慣れするのに時間がかかったんです」
「今は…慣れたんだ」
樹の言葉に知香は真っ赤になりながら、あの頃よりは・・・と
呟いた。
「あの頃の俺って見た目よりもかなりヘタレでさー。・・って今もだけどね・・
でも今以上にヘタレで、とにかくうまく相手に気持ちを伝えるのが
下手だったんだよ。・・・・・好きな子に好きって言えばいいだけだったのに」
「誰もがみんな完璧じゃないですよ。少しくらい不器用なくらいがかわいいのかも」
何気なく言った知香の一言に樹はドキッとしていた。
「私はずっと樹さんて完璧な人だって思っていたから・・・・」
「でも・・・こんな性格のおかげで、好きな人に好きって言うのに
随分時間がかかってる・・・」
樹は知香をジッと見つめた。
樹に見つめられてる知香はもう心臓が弾けちゃいそうなくらいドキドキしている。
その時だった。
「ずっと・・・・・ずっと好きだった」
樹は知香に告白をしたのだった。
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