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作戦ばれた?

な・・なんで?
なんで梓がここにいるの?
邪魔しちゃ悪いだとか何とか言ってさっさと帰ったはずの梓がいることに
2人は驚いていた。
「おめでとさーんじゃないだろ?お前、自分から誘っておいて
来ないとかありえないだろ」
樹は梓を睨むが、当の梓は樹が睨んだところで
どおってことない。それよりも
誰のおかげでこうなれたのとでも言いたげな笑みを浮かべていた。
「梓…いつからここに?」
「実は、2人があの席で私を待っている時、ここのカウンターから覗いていたの」
『え?』
2人の声が重なった。
「だって~、私がいたらうまくいくものもいかないと思ったんだもん。
これでも気を使ってるんだよ~」
あれ?なんだろう・・・智香は梓の言葉に引っ掛かりを感じた。

「ねぇ・・・梓って知ってたの?」
智香の問いかけに梓の笑顔がほんの少し歪んだ。
「え?」
「だから・・・樹さんがその…私の事を好きだって事梓は知ってたの?」
知香の問いに梓がバツの悪そうな顔をした。
智香はもう一度梓に尋ねると、観念したかのようにぼそっと話し始めた。
「前々からね・・・・知香が気になってるって事は聞いてたよ。兄貴から」
知香の引っかかりが益々大きくなる。
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