3日限りのルームシェア
予想通り流衣と樹は寝室、知香は隣の布団で寝た。
久しぶりの独り寝は思った以上に心細かった。

「・・・か・・・知香」
誰かの声を耳元に感じて目を開けると、目の前に樹の顔があり
びっくりして声を上げようとすると人差し指で唇に当てられる。
静かにしろってことね・・・・
知香が頷くと樹が身体を滑らせるように知香の布団に中に入って来た。
シングルの布団に2人はかなり窮屈で、身体を寄せ合う様な形になった。
「ごめん。今日はずっと流衣がべったりで・・・」
知香は首を横に振った。
「流衣ちゃんが樹さんのこと凄く好きなのは梓から聞いてたし、今刺激させたら
流衣ちゃんショック受けると思って・・・・」
「でもな・・・そんなに深刻になることないよ。
俺・・・流衣は俺たちの事知ってるんじゃないかって思って」
「でも・・・それなら帰らないの?なんて聞かないんじゃない?」
「知っててわざと言ったんだと思う。悔しかったのかもな・・・
やっぱり・・・・明日ちゃんと話しよ?流衣に隠し事なんて本当は
知香も嫌だろ?話をしてあの子がいやだとか言ったところで
俺たちの関係は変わらない。だったら流衣におめでとうって
言われるように2人で流衣と向き合えばいい・・・そう思わない?」
樹の言葉に知香は頷いた。
「じゃあ・・・そう決まったって事で・・今からは大人の時間」
そう言うと樹は知香に覆いかぶさった。
「やっぱり・・・こうでなくっちゃね」
知香の首筋に樹の唇が当たる。
その唇は首から鎖骨・・・そして胸へと降りてきた。
知香はそんな樹を受け入れた。
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