あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。
王子の言葉に、ドクンと鼓動が大きくなった。
どうして、あたしがここに来たのか……。
なんだかその言葉に引っかかるものを感じた。
さっき王子は、あたしに魔力があるから魔界に来たって言ってたよね?
他にも理由があるってこと……?
「わかりました、私が説明いたしましょう」
モルガさんは丁寧に頭を下げ、あたしを見た。
ニコリと笑うと、普通にしていると五十代後半に見えるのに、三十代くらいに見えた。
いわゆるおじ様系。
素敵な英国紳士的な人。
スーツとか似合いそうだな。
若かった頃、きっとモテモテだっただろうな……。
そんなことを考えていると、
「では、まおさん。 こちらに来て下さい」
モルガさんに呼ばれ、あたしは素直に隣にいく。
部屋の一番奥、たくさんの資料が置かれた、研究室の中でも一番大きな机があった。