約束
その声は
はっきりと聞き取れた

「死ね」


その言葉が聞こえたとき
何かが地面に倒れた音と
小笠原先輩、村田先輩の叫び声が聞こえた

そして、ゆっくりとドアが開く

私は、いや、ここにいる全員が
ドアの前で広げられている光景に息を呑んだ


ドアの前には倒れているユーカとセイラ
ユーカとセイラに駆け寄る先輩たち
床に広がる血

そして……血だらけのナイフをコチラに突きつけている佑香がいた
多分ここにいる全員が悟った
殺されるかもしれないと

「リョウガから離れてよ」

佑香の言葉と共にナイフが私の方を向く


でも、私は

「離れません」

離れるつもりなんて無い
船津先輩も少し驚いていたが、すぐに笑ってくれた

「なんで?なんでなの?私はお金も持ってる!容姿だっていい!勉強もスポーツもそれなりに出来るのに!!何でそいつなの!?」

佑香は泣き出した
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