血の記憶






『出血が多いぞ!』



駆けつけた救急隊の言葉に周りを見渡す。

俺と菜央が居る場所は血の海の中心だった。


この赤いの全部、菜央の……?


苦しかったよな。


ごめん


何もできなくて


ごめん


最後の最後まで間に合わなくて


ごめん


菜央を好きになって―――――。



『あ、おい!』



最後に慌てたような救急隊の人の声を聞いて俺は意識を手放した。


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