君が嫌いで…好きでした
長く深い眠りだった
気がつくともう朝が来ていた
目を開けると見慣れない天井と風景
ここは何処だろう…
思い出した…私昨日は奏叶の家に泊まったんだった
久しぶりに…ゆっくり寝れたかも…
夢も見なかったし…良かった…
ふと隣を見ると一緒に寝ていたはずの奏叶のお母さんの姿がなかった
私は布団から起きて部屋を出てキッチンへ向かった
キッチンに近づくと色んな音が聞こえてきた
覗いてみると奏叶のお母さんが一生懸命ご飯を作っていた
不思議な感覚だった
ご飯のいい匂いとご飯を作っている音
懐かしかった…
起きても誰も居ない静な家
居ない事が当たり前でいつのまにか慣れていった
だから…
かな母「あら?千菜ちゃん起きてたのね。おはよう」
笑って私におはようって言ってくれる人が居る
それが凄く輝いて見えた
千菜「おはよう…ございます」
かな母「よく眠れたかしら?」
千菜「はい…ありがとうございます…」
かな母「良かった。向こうで顔洗ってきなさい?そしたら奏叶を起こして来てくれる?
あの子朝弱くて自分じゃ起きれないのよ」
千菜「はい…」
奏叶のお母さんは凄く優しくて暖かい人…
それに…
かな母「それに千菜ちゃんが起こしに行ったらきっとビックリするわね♪」
少しイタズラっぽい所があるみたい
私は顔を洗って着替えた後、奏叶の部屋に向かった
コンコン
千菜「奏叶?」
ドアを叩いて呼んでみても反応がなかったので私はドアを開けて中に入った
中に入るとベッドの上でまだ気持ち良さそうに寝ていた
千菜「まだ寝てる…」
…思ったけど奏叶の寝顔を見るの初めて?
家に来た時は私が先に寝ちゃうし…朝も私の方が起きるの遅かった
だから朝が弱いなんて初めて知った…
もしかして早起き頑張ってくれてたのかな…
千菜「奏叶起きて」
声をかけても起きない…
こんな1面もあるなんて知れて良かったかもしれない
奏叶が居てくれて…良かった
そっと手を伸ばして奏叶に触れてみた
奏叶「……ん?母さん…?」
眠たそうに目を開けた奏叶
千菜「あ…おはよ…」
寝ぼけてるのか奏叶は私をじっと見てから大声をあげた
奏叶「うわぁぁ!?千菜!?」
(キッチン)かな母「あら、起きたみたいね♪」
奏叶「な、なんで千菜がここに居るの!?」
千菜「奏叶のお母さんに頼まれて…」
奏叶「母さん…!ちょ…起こしてくれたのはありがと!でも恥ずかしいから出てって」
千菜「恥ずかしい…?」
奏叶「寝起きだし…!好きな子にカッコ悪い所見せたくないから!」
好きな子………
いつも奏叶は余裕で大人っぽいと思ってたけど…子どもっぽい所もあるんだな…
こんなに慌てる奏叶珍しいかも…
かな母「何一人前に言ってるんだか」
奏叶「母さん!余計なことしないでよ!」
かな母「うふふビックリしたでしょ?
千菜ちゃん起こしてくれてありがとね
奏叶も起きたなら早く支度しなさい
ご飯出来たわよ」
奏叶「分かったよ」
私は奏叶のお母さんと先に戻るともう既にご飯を食べ終わってる奏叶のお父さんが居た
千菜「おはようございます」
かな父「おはよう。よく眠れたかね?」
千菜「はい」
かな父「そうかい。気をつけて学校行くんだよ。じゃ、行ってくる」
かな母「いってらっしゃい」
奏叶のお父さんが出ていくと入れ代わりで奏叶が入って来た
かな母「さぁ2人もご飯食べちゃって」
千菜「いただきます…」
私は奏叶と一緒に温かいご飯を食べた