きっと、明日も君がすき。

細かく分析されると本当に恥ずかしい。まだ一口も飲んでないのに、体が熱い。

パタパタと手で顔を仰げば、横目でそれをみた田島先生がまた笑う。




「・・・言わないで下さいね。高校生の時の私の様子」

ちらり、お願いするれば、先生は意地の悪い笑みになって。

「どのこと?居眠りしてたこと?遅刻してきたこと?テストの点数が・・・うっ、」

「全部です!!」

肩を叩けば、平手で叩いたのですごく良い音が響く。

肩のダメージはそんなに無かったらしいけど、持っていたコーヒーがこぼれそうになって。

「わ、ちょっと!」



慌てる先生に笑った。

「危なー」





「先生が悪いんですよ!」

そんなこと生徒に言われた大変だ。



先生は、はははっと笑いながらコーヒーに口をつける。

「……この後もう自由だけど…どうする?」




ちらっと私を見て聞いた先生。この後。

美術室に残るか、控室へ戻るかと言うことだろうな。

「んー…先生はどうされますか?」


「俺は職員室に行くかな」


「あー、じゃあ私も控室に戻ります」

「そ?」

はい、と返事をして、私もコップに口をつける。

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