きっと、明日も君がすき。





……最後にこうして2人で話したのは、ずっとずっと昔のこと。

すぐに控室に入ってきた結真くんは、そのまま自分の席に座る。



私はその様子を目で追うだけで、窓際から動けない。





「……次、休みなの?」



暖房のカタカタを言う音だけしか響かないこの部屋で、気まずいので声をかけてみる。

「うん」


私を見ることなく、持ってきていた教科書類を広げて作業を始める結真くん。結真くんに聞こえないようにゆっくりと息を吐きだしながら考える。

気まずいなぁ、と。どうしようか。




そう思いながらも。

一緒の部屋に入れて、嬉しいと思う自分は未練がましい。

昔の記憶でしかなかった結真くんの”今”の姿が、私の目に焼き付く。

ぼうっと結真くんの横顔を見ていれば、結真くんが、私を一瞥する。

「何」

あの頃と変わらないトーンで。


聞かれて、困る。


「いや……あの、授業、どう?」


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