きっと、明日も君がすき。
「え、あいつ部活行ってんの!?いつから?」
……これも、また一つの変化だ。
「夏くらいからかなぁ」
いつもまっすぐ帰ってたから帰宅部かと思ってたけれど、結真くんはサッカー部在籍だった。
夏休みに入る前、部活に行くから帰らないと教えてくれた。
先輩達が引退して自分たちの代が一番上になるまで幽霊部員でいたらしい。
私も部活に行くから一緒に帰れるかな?
なんて最初は思ったけれど、
文化部と大きな大会常連校のサッカー部とは、終わる時間が全く違かった。
待つのは全然平気なんだけれど、それはさすがに結真くんが嫌がるだろうと思ってやめた。
部活に行った日は、部活の友達と帰ると言われたから。
少しずつだけど、教えてくれるようになった。
連絡を交換してずっと使うことさえなかったケータイは、部活に行かずに帰る日だけ「直帰」と書かれたメールが届くようになった。
「小さな進歩だけど、本当に付き合ってるんだねー」
階段を降りながら言う麗ちゃんに、笑顔を向ける。
「本当に付き合ってるの、デマでしょ、って噂かなりたってるけど」
…その言葉に、ずきん、と軽く痛みが走る。
「付き合ってるよ!」
明るく、努めて笑顔で言えば、「知ってるよ」と返された。