黒と白
「何食べたいん?」
涼くんはわたしにいつも尋ねる。
「お好み焼き」
いつだって迷わないし、何でもいいなんて返答をしたことはない。
安上がりや、と涼くんはいつも言う。
そしてそんな飾らない杏樹が俺は好きなんやって言ってくれる。
わたしの鞄の中にある札束の存在を、当たり前のことなのだが涼くんは知らないのだ。
ご飯を食べた後
お決まりでラブホに行く。
涼くんは実家。わたしには父が用意してくれたマンションがある。けれど涼くんはその存在を知らないからいつもふたりきりになれるラブホに行くわけだ。
ラブホ街のネオンに包まれながら
ハムスターのポマに餌やってないな、とぼんやりと考える。
その後で、大丈夫やな、とすぐに思った。
今日、彼はわたしのマンションにやってくるだろう。そしてわたしがいないことを確認して、ポマに餌をやりわたしのベットで眠るだろう。
だってポマは、彼の物なのだから。
涼くんはわたしにいつも尋ねる。
「お好み焼き」
いつだって迷わないし、何でもいいなんて返答をしたことはない。
安上がりや、と涼くんはいつも言う。
そしてそんな飾らない杏樹が俺は好きなんやって言ってくれる。
わたしの鞄の中にある札束の存在を、当たり前のことなのだが涼くんは知らないのだ。
ご飯を食べた後
お決まりでラブホに行く。
涼くんは実家。わたしには父が用意してくれたマンションがある。けれど涼くんはその存在を知らないからいつもふたりきりになれるラブホに行くわけだ。
ラブホ街のネオンに包まれながら
ハムスターのポマに餌やってないな、とぼんやりと考える。
その後で、大丈夫やな、とすぐに思った。
今日、彼はわたしのマンションにやってくるだろう。そしてわたしがいないことを確認して、ポマに餌をやりわたしのベットで眠るだろう。
だってポマは、彼の物なのだから。