素直な気持ちが言えたとき
後輩のアタック
昼休み、美紀と弁当を食べていると一年生のこが数名教室の外に来た。



入り口にいた男子に話しかける。



男子『俊、呼んでるぞ?』



私は一瞬凍りつく。え?ちょっと早くない?



少し離れたとこの俊が一年生のほうを見る。



俊『あー…あれか…うーん…』



はるか『知り合い?』



俊『あー…こないだ告られたんだよね。』



え?聞いてないよ!さすがに動揺する私。



はるか『…どの子?』



俊『ほれ、真ん中の、髪長い子。』



髪の短い私とは正反対の黒髪の長い子、スラッとしてモデルみたい。それに比べて私はちんまりしてて…。



はるか『返事待ちじゃない?早く行きなよ。』



俊『んー…俺人見知りだから。緊張すんのよね。付き合っても何していいか…』



はるか『いいから早く!あのクレープ屋さんでも行って話せばいいじゃん。』



俊『そんなもん?とりあえず話してくるわ。』



俊が一年生の子のとこに行き、他の子は離れて二人で話してる。



美紀『…いいの?』



はるか『…』



いいわけない!けど…私は何も出来ない。



なんか話してる…ここまで声聞こえないよ。



そして話が終わったようで…一年生の子は満面の笑みで帰っていった。まさか…



鼓動が早くなる。心臓うるさい!



はるか『…どうだった?』



俊『付き合うとかよくわかんねぇから、とりあえず一緒に帰ることになったわ。』



一瞬鼓動が止まる。いや、時が止まったのか?何も考えられない…何か言わなきゃ…



はるか『へ、へー良かったじゃん!つーか、あんたお金あんの?おごって男らしいとこ見せないと!3,000円なら貸せれるよ!はい!』



いつもより声が大きい。1トーン上がってんのかな…つーか、話し方まで意識回らないよ!



俊『お、おーありがと。え?そんな高いの?』



はるか『分かんないじゃん!準備してて損はないって!』



俊『だな!はるか、気ぃ効くじゃん。やる~♪』



はるか『これくらい当たり前でしょ!あんな綺麗な子があんた好きになるのってもうないはずだからね!』




何言ってるの私!



俊『あ、やっぱり綺麗だよな!今まではるかが一緒だったから緊張しそう~』



はるか『まー私はかわいい系だしねー!』



俊『言う~♪』



俊、はるか『(互いに指差して)フー!』



なんでテンション高いの!腹立つ!…それに私、みじめ…。
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