【完】卒業。~私に優しさの処方箋をくれた人~



そんな事を思うと少し遠回りになるかもしれないけど、通学路とは別の道を通って帰ろうと思った。



あぁ、もう重い。

かばんめっちゃ重いし。何この重さ。


必死に別の事を考えようとした。
だから、この重さもちょうどいいのかなー、とか。


でも、冗談抜きでほんっとに重くてサブバッグは抱きかかえるように持って帰ってた。


だけど、意識が切れたら思い出してしまうのはR君の事。

D音と明日ちゃんと話せるかな、とか


もう、好きじゃないんだよ、私。



そんなこんなで歩き続けてたら団地の中から大きな道に出た。

ここをまっすぐ行けば家がある団地の横断歩道に出るんだ!


そう思うと、少し頑張ろっ♪と思えた(笑)


ゆーっくりだけど歩いてたら後ろから誰か来てる?

その人は走ってるみたいでバタバタと音が聞こえた。


誰だろう、すれ違ったら挨拶するべきかな。なんて考えてると私を追い抜く

その人は、同じ中学生。の男子だ。


え、こっちを通る人って誰?
でも顔なんて見れなかったなぁ。


とかモヤモヤ思ってたらその人。
パッとこっちを振り返ったんだ。


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