君と僕の一夜物語
「だろ?日が落ちる頃に
祭が開催されるから
兄ちゃんも参加してくれよ!」
太陽に焼けた気さくな男性は
にか、っと白い歯を見せて
笑っていた
「あぁ、参加させてもらうよ
それと、昼食を食べたいんだが
飯屋と良い宿屋を紹介してくれないか」
「それならこの通りの突き当りに
両方兼ね備えた宿屋があるぜ
ついでに、なんかの縁だしよ
名前教えてくれよ」
青年は、微笑みながら
「シオン=サリラットだ」
と言ってから、去っていった