心も体も、寒いなら抱いてやる
居酒屋のバイトは、正直つらかった。

仕事がいやなのではなくて、狭い店内に充満する煙草の煙がつらいのだ。

みのりは煙草を吸わないうえに喉が弱いのか煙を吸うとすぐに咳が出る。

料理や酒を運びながら咳き込むのをこらえるのが至難の業で、喫煙している席に行くときにはできる限り息を止めるようにしている。

だからそのバイトを半分に減らせるのは嬉しいし、なによりビィと一緒に過ごせるのは楽しい。

「それじゃ月・木・金に行くことにする。有難う」

「頼んでるのはこっちだから」
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