心も体も、寒いなら抱いてやる
「お母さんの病気に、お父さんとの離婚、お金の心配とか、内緒にしていることがたくさんあるじゃない。俊と仕事していることだって、太一君に内緒にしているの、後ろめたいんでしょ。だったら俊も一緒にいるところで話しちゃったらどうかと思って。秘密のうちひとつでもなくなれば少しは肩の荷が下りるんじゃない? 俊と太一君も再会できるチャンスだし、一石二鳥じゃない」
花蓮は「一石二鳥」が好きだ。
合理的に物事を進めることを常としている。
みのりにとっては一石二鳥でくくれるほど簡単な話ではない。
でも俊と太一が再びもとの関係に戻れる機会なら―――
彼ら本人もタイミングを逃して宙ぶらりんになっている状況をなんとかできるなら―――でも……と返事をためらうみのりの気持ちを見通したように、「俊はいいってよ。あの子もすっきりさせたいんじゃないかな。もろもろ先に進めるために」と、花蓮が意味深な含みをもたす。
花蓮は「一石二鳥」が好きだ。
合理的に物事を進めることを常としている。
みのりにとっては一石二鳥でくくれるほど簡単な話ではない。
でも俊と太一が再びもとの関係に戻れる機会なら―――
彼ら本人もタイミングを逃して宙ぶらりんになっている状況をなんとかできるなら―――でも……と返事をためらうみのりの気持ちを見通したように、「俊はいいってよ。あの子もすっきりさせたいんじゃないかな。もろもろ先に進めるために」と、花蓮が意味深な含みをもたす。