心も体も、寒いなら抱いてやる
「もともと俺のせいではじまったいじめだったのに、俺だけ転校して逃げてごめん。連絡しようと思いながら、太一はどうなったのか気にしながらできなかった。卑怯な自分が嫌だったし、後ろめたかったんだ。」

「いや……、実はさ」と、今度は太一が口を開いた。

「俊が転校してからすぐにいじめがなくなったんだ」

太一はこのみに助けられた経緯を話した。

「だから俺の方こそ、後ろめたくて連絡できなかった。俊を転校させておきながら結局自分は助けられちゃった、なんて報告できなかったし。でさ、実は花蓮さんに連絡して俊の状況を聞いたら引きこもりみたいになってるって聞いて、ますます責任感じちゃってさ……」
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