心も体も、寒いなら抱いてやる
事情を察したフロントマンは「駅にはこちから連絡しましょう。もし見かけたらお連れ様、もしくはこちらに連絡するように伝えます。ご連絡先をいただいてよろしいですか?傘と懐中電灯は今お持ちします」とてきぱきと対応する。

「有難うございます。一度部屋に戻ってすぐまた来ます」

俊は自分のスマホの番号を伝えると、まずまずみのりの部屋に入った。みのりの番号に電話するまでもなく、ソファの片隅に置きっぱなしのスマホを見つけた。

「やっぱり……」と、あきれながらスマホを手にした途端に着信音が鳴った。

もしやと思って着信表示を見ると、みのりではなく太一だった。
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