心も体も、寒いなら抱いてやる
「もしもし」と、太一。

「もしもし」、と俊。

少し間があく。

「俊? なんでみのりの電話に出んだよ。え、もしかして、何、なんか、そんな風になっちゃってる?」

とても切迫した状況になりつつあるのに、それもその原因は太一であるのに、その本人は意味不明のことを言いながら興奮している。

「お前、死にかけてんじゃねーの?」

「死にかけるかと思ったけど死にかけなかった」

なんだか早口言葉みたいなことを言う。

「どういうこと?」

「バイクで事故ちゃってさあ、一応救急車とか来たから乗り込む前にみのりに連絡したんだよ。でもメッセージを残しながら途中で貧血起こしちゃってさ」

「大丈夫なわけ?」

「車に脇ぶつけられて派手に吹っ飛ばされた割には強度の打撲で済んだ。超人的だな、俺ってば」
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