心も体も、寒いなら抱いてやる
このみは鞄からスマホをちらっと見せて、すぐにしまった。
思いもかけなかった罵りを、それも好意を抱いていたこのみから浴びせられた佐伯は怒りで突発的にこのみの頬を殴った。
短気なのだ。
アホなのだ。
思考回路が破壊されているのだ。
一瞬よろめき鋭い痛みが頬に走ったが、予想していたことだったのでこのみは足を踏ん張って持ちこたえ、さらに持っていたカバンを一度後ろに振ってはずみをつけてから、思い切り佐伯の顔にぶつけた。
この時のために、このみはいつもの布製のバッグではなくて、鞄の底の4隅に型崩れの補強を施した頑丈な革の学生鞄を持ってきていた。
「いってぇ……」
佐伯はぺっと吐いたつばは赤かった。
口のなかが切れたらしい。
さあ、これからだ。このみは身構える。
思いもかけなかった罵りを、それも好意を抱いていたこのみから浴びせられた佐伯は怒りで突発的にこのみの頬を殴った。
短気なのだ。
アホなのだ。
思考回路が破壊されているのだ。
一瞬よろめき鋭い痛みが頬に走ったが、予想していたことだったのでこのみは足を踏ん張って持ちこたえ、さらに持っていたカバンを一度後ろに振ってはずみをつけてから、思い切り佐伯の顔にぶつけた。
この時のために、このみはいつもの布製のバッグではなくて、鞄の底の4隅に型崩れの補強を施した頑丈な革の学生鞄を持ってきていた。
「いってぇ……」
佐伯はぺっと吐いたつばは赤かった。
口のなかが切れたらしい。
さあ、これからだ。このみは身構える。