心も体も、寒いなら抱いてやる
佐伯たちが退学処分になった後、このみは太一の教室を訪れた。

「今日、一緒に帰らない? 」

周りにいたクラスメートが「おぉー」と声をあげた。

「おれ?」

太一は自分の鼻を指で指す。

「そう、君。太一君に話があるの」

おぉぉぉ~。周囲がまた小さくどよめく。


放課後、校門を出たところで待ち合わせをして、途中の自販機で缶ジュースを買ってせせらぎ公園に行き、ベンチに腰かけた。

「太一君、私のせいでいじめに合わせちゃってごめんね。俊君にもちゃんと謝りたかったけど転校しちゃった……」

「べつに小島のせいじゃないじゃん。俺こそ有難う。けど、すげぇな。お前のおかげで助かったけど、むちゃくちゃ無謀だよ。おまわりが来るのが間に合わなくて、もっとひどい目にあってたらどうすんだよ。やばすぎだよ」

「うん、今になったら無謀だったと思う。でも一応念入りに計画たてたのよ」
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