もう、好きじゃないから

みさきside

高揚しているのがわかる。

二年と言う時間が二人の距離を離すと
どこかでそう思ってた。
なのに、突然、私の前に現れて
胸の鼓動がドックン、ドックンつと
激しく音を立てる。

眩しいくらいの笑顔で私を見つめ
しっかりと握られた大きな奏の掌。

身体中に流れる暖かな熱。


ふと、奏の顔を見上げた。

「そんな顔をして…。抱きしめたくなるだろう?このまま攫ってくから。」

柔らかな笑顔で私の頭をポンポンとする


ねぇ…。あなたとまだ…好きで居ていいの?
この手をずっと離さないでいても
いい?
好き。ううん。「愛してる」
わたしからも伝えたい。

ごめんね。でも、ありがとう。

奏に会えて私、幸せだよ。
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