心の中の彼

もうひとつのpromise

繁華街を歩き着いた場所は

ジュエリーショップだった。

店の中に入りかずきと見て回った
「かずき結構高いんだね
指輪ってかずきは何か買うの」

「すみません
この指輪見せてもらえますか」

とかずきが定員さんに言ってた

先にはペアーリングがあった。

「かずきそれって」

「美香とつける指輪
一緒に探したかったアハハ」

文字が入れれるらしく

かずきは迷わず

「男性側にY.Kpromise
女性側にK.Ypromiseでお願いし ます」

「かずきもっと安いので
大丈夫だよ」

「デザインもこれがいいから
お金は気にするなよ美香」

私はかずきと指輪を見に行った

頃を思い出していた。

「何ボーとしてるんだよ」

「あっゴメン
考え事してた」

「かずきさんを思い出したんだろう」

「エッち違うよ」

「美香は分かりやすいっつーの」
指輪は一週間程で

出来上がるらしく

あの悲劇を思い出して

私は青ざめた。

「美香顔色良くないけど
大丈夫か」

「あっうん
大丈夫気にしないで」

私はかずきに支えられながら

車に戻った。

「なぁ美香
何か不安なら話してくれ」

私はしばらく沈黙したけど

何故かかずきには

聞いて欲しくて話をした。

「実は亡くなった彼も
一週間後のペアーリング
受け取りそのまま
バイトに行って
トラックに跳ねられて
亡くなったの
今回も受け取りは
一週間でしょだから怖いの
物凄く怖いのかずき」

と泣き叫んでた。

かずきは

「約束するよ。
絶対美香を一人にはしないって」
そう言うと小指を絡め

「絶対誓うから
ずっと側にいるとpromise」

とそのままおでこにキスされた。
私は涙が全然止まらなくて

しゃっくり迄出る状態だった。

「美香のトラウマは
俺が治してやる
だから俺の側にいろよ」

私は泣きながら

何度もうなずいた

その日は何故か

かずきと離れたくなくて

親に嘘ついて

かずきとホテルへと向かった。

ホテルに着くと

ずっと抱きしめくれてた。

「絶対離さないから
心配しないで休みな美香」

私は泣き疲れたせいか

いつの間にか眠りについた。

目を覚ますと

隣ではかずきがスヤスヤ寝てた。
私はかずきの寝顔見ながら

《本当にずっと側にいれるよね
一人にしないでね。
もう誰かを亡くしたくない。
かずきを愛してるから怖いの。 又一週間後いなくなるのが。
本当に怖いの》

と心で叫びながら

目からは涙が溢れた。

私はかずきに抱きつき

又眠りについた。

「美香?美香」

私は夢の中で誰かに呼ばれてた。
「誰なの
何処にいるの?」

私は怖くなり

ガバッと起き上がった

額には汗が滲み出てた。

かずきも

私がいきなり起きたから

驚き

「美香どうした
凄い汗だぞ」

「かずき絶対私を離さないで」

とかずきに

勢いよく抱きついた。

「絶対離さないから安心しろ
こうしてれば安心して寝れるだ ろう」

と私の手をしっかり

握ってくれた

「かずき有難う」

「大丈夫
俺が守ってやるから
眠りな美香」

「うん」

私は安心して眠りについた。




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