心の中の彼

同棲生活

かずきは本当に

約束は全て守ってくれた。

私の親に会わせた時は

両親はビックリしてたけど…

同棲は許してくれた。

今日はかずきと荷物を運ぶ日。

お昼位にかずきが訪ねてきた。

「こんにちわ」

「あらっ
かずきさん
いらっしゃい
美香は二階で荷物まとめてるわよあがって」

「はい
お邪魔します」

いきなりドアがあき

「お待たせ美香」

と後ろから

抱きしめられた。

「親に見られちゃうからかずき」
「新居でだなアハハ」

「だねっフフフ」

「どれから積むんだ」

と父さんがドアをあけた。

「あっ
お父さん一先ず
このタンスとベッドと机かな」

「かずきくん
親の前でいちゃつかないように
ゴホンッ」

と咳払いして降りてく

父さんに笑ってしまった。

「嫁に行くときはもっと
大変そうだな美香の父さん」

とかずきも笑ってた。

荷物を積み

私はかずきと新居へ向かった。

仕事場からも近くなった。

部屋も広くて素敵な場所だった。
荷物を運び一段落すると

かずきがいきなり

抱きしめてきて

「これからは毎日
美香といれるんだよな」

「そうだよ」

「俺マジに嬉しい
ただ仕事場では
しばらく秘密な
同棲は変な噂も面倒だしな
俺離婚したばかりだから」

「分かったよ」

と微笑んだ。

お互いのお腹がなり

顔合わせて笑いながら

「何か食いに行くか」

私は嬉しくて飛び付いた。

今のかずきは

私の側にずっといるんだと

この瞬間は思いたかった。



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