心の中の彼

かずきの優しさ

次の日起きると

かずきは朝食を用意してくれた。
「やっと起きたか
ハムエッグ作ったけど食べるか」
「うん食べる」

「今用意するから座ってろ」

「かずきはちゃんと寝れたの」

「爆睡した」

と笑ってるのに安心した。

「飯食ったら診察だから
ついて行くよ俺」

「えっ
いいのっ
かずきバイトは」

「美香の親帰って来るまで
休みもらった」

と朝食を食べながら話した。

それからかずきと

診察に向かった

順調に回復してると

聞いて安心した。

帰り道

「なぁ美香
パフェ食べていかねー」

「パフェ〜食べる食べる」

「じゃ食べて行こう」

とかずきの

行きつけの喫茶店に入った。

「おばちゃん
いつものパフェ2つ」

とかずきは注文した。

パフェが運ばれて来ると

かずきは私の髪の毛を

後ろで結んでくれて

半分は食べさせてもらった。

私はこの時

かずきの優しさが

改めて伝わった。

「パフェどうだった美香」

「メチャクチャ美味しかった」

とはしゃいだ。

それを見てかずきは笑ってた。

それから自宅へ

夕飯の買い物をして帰宅した。

「今日は美香の好きな
ミートソース」

「かずきは本当
何でも作れるんだね」

「作るの好きなだけだ」

「私は本当苦手だから羨ましい」
「かずきの彼女になる人は
幸せだね」

その言葉に

返事はなく交わされた

ご飯食べて

かずきとテレビを見てたら

ドラマでキスシーンの場面

「美香ってファーストキス誰」

とかずきにいきなり質問され

「全てバージンですからぁ」

と真っ赤になりながら答えた。

「かずきはファーストキス誰」

「俺もない」

意外だった。

「俺さぁ
絶対好きな人じゃないと
したくないからそういうこと」

「私もそうだよ」

ドラマも終わり私は

部屋に戻り

何故かドキドキが止まらなかった。
ベッドの横では

かずきがずっと

頭を撫でてくれていた。

「明日はお母さん達
帰ってくるから
本当かずき有難う」

「美香だからしたまで」

沈黙が続いた。

「俺も寝るわ
ちゃんと
布団掛けて寝ろよ
お休み」

とかずきは出て行った。


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