身長差43センチのふたり。
『…高遠なのね。』
何も言えない私を見て、華ちゃんは重い溜め息を盛大に吐き出した。
そのため息を聞きながら、私は唇を噛みしめる。
『何があったの?その様子じゃ、まだ高遠と仲直りもしてないんでしょ?』
「…別に、喧嘩したわけじゃないんだよ。ただ――…、」
昨日のこと、今日のこと。
未だに教室に来ない千尋くんを想って、心が痛いと叫んだ。
「島津さんに、千尋くんと別れるように言われて…。」
『はぁっ!?』
私の話を聞いた瞬間に、教室に響き渡るような大声を上げた華ちゃんを、ちょっと睨むとゴメン、と謝られた。
謝ってほしいわけじゃないけど…、ただそんなに大きな声を出さないでほしい。
ほら、久松くんが不思議そうにこっちを見てるじゃない。
『何で島津さんがそんなこと言うのよ?』
「…多分、島津さんも千尋くんのことが好きなんだと思う。昨日、"アンタより私の方が千尋のことは知ってる"って言われたし…。」
『何それ…っ!?』
昨日のことを話すと、島津さんへの怒りを隠そうとせずに文句を言い始めた華ちゃんに心が救われた気がした。